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ミツバチは栄養を選べるの?花粉と健康のひみつをゾウママがやさしく解説|自然と環境の学びブログ

更新日:2025年4月6日

🌼 ゾウママとタックの自然だより

「ねぇゾウママ、ハチってグルメなの?」

(木陰のベンチに座るゾウママのもとに、

タックが花の香りに誘われてとことことやってくる)


木陰のベンチ
木陰のベンチ

タック:「ねぇゾウママ、ちょっと聞いていい?ミツバチって、ちゃんとおいしい花粉を選んで食べてるのかな?たとえば、栄養たっぷりのやつとかさ!」

ゾウママ
ゾウママ

ゾウママ(ゆっくりと微笑んで):「あらあら、グルメなハチさんのお話かい?それはなかなか面白い質問ねぇ。ちょうど最近、そんなことを調べた研究があったのよ〜。」



タック
タック

タック:「ほんとに!? どんなことわかったの?」





ゾウママ:「どうやらねぇ、ミツバチは“味”や“におい”には敏感だけど、その花粉が栄養たっぷりかどうかは……うーん、あんまり気にしてないみたいなのよ。」

ミツバチは“味”や“におい”には敏感
ミツバチは“味”や“におい”には敏感だけど

タック(びっくりして目をまるくする):「えっ、えっ、それって大丈夫なの?もし“ジャンクな花粉”ばっか食べてたら、ミツバチ元気なくなっちゃうんじゃ……」

ゾウママ(ふふっと笑いながら):「そうなのよ〜、だから人間たちもそこに注目してるの。いろんな花が咲く場所を増やしたり、農薬を控えたりして、ハチさんたちが元気に暮らせるようにって、努力している人もたくさんいるのよ。」

タック(少し安心して):「ふぅ〜、よかった。でも、やっぱりバランスのいい“ハチごはん”って大事なんだね!」

ゾウママ:「そうそう。“おいしい”だけじゃなくて、“体にいい”ってことも、いつかハチさんたちが分かるようになるといいわねぇ……でも、それはきっと、自然が教えてくれることなのよ。」


(風に花の香りがまざり、ミツバチの羽音がどこかから聞こえてくる)

風に花の香りがまざり、ミツバチの羽音がどこかから聞こえてくる
風に花の香りがまざり、ミツバチの羽音がどこかから聞こえてくる

📊 第二部:ハチのごはん研究室へようこそ!

(場面は、ゾウママの森の「小さな研究小屋」。木の葉でできた黒板の前に、ゾウママが立っています)

「さあタック、そしてみんな。今日はちょっとだけ“ハカセ気分”で、ミツバチのごはんと栄養について、一緒に見ていこうねぇ〜。」

🍯【その1】ミツバチの体を作る花粉のヒミツ

「ミツバチは、花の“蜜”だけじゃなくて、“花粉”も食べて暮らしているのよ。花粉には、たんぱく質脂肪といった、ミツバチの体をつくるために大切な栄養がつまっているの。」

「でもねぇ、花によって花粉の“栄養バランス”はぜんぜん違うのよ。たとえば、ある研究ではこんな3つの花粉が調べられたの。」

花粉の種類

特徴

アーモンド(Almond)

脂肪が多い、でも種類は少ない

砂漠の花粉(Desert Mix)

栄養がほどよくバランス

南東部の花粉(Southeastern Mix)

たんぱく質が多くて、花の種類も多い

「さてさて、どの花粉が一番ミツバチの体に良いと思う〜?」

(※読者に問いかける間をつくる)

🧪【その2】実験の結果は…ちょっと意外?

「アメリカの研究チームが、ミツバチの赤ちゃんを育てる看護バチにこの3つの花粉を食べてもらって、体がどれくらい育つかを調べたのよ。」

結果は……アーモンドの花粉を食べたハチさんたちが一番育ちがよかったの!

どうやら、脂肪が多い花粉が成長に役立ったみたいねぇ。

🤔【その3】じゃあハチはその花粉を選ぶの?

「ここからが大事なところなの。別の実験では、ハチたちに**“好きな方の花粉を選んでもらう”**というテストをしたのよ。栄養たっぷりの花粉と、そうでないもの。どっちを選ぶか……」

(ゾウママ、少しだけ真顔に)

「……ところがねぇ、ハチさんたちは栄養で選んでいないようだったの。においや味、つまり“おいしそうかどうか”で選んでいるみたいだったのよ〜。」

🍃 ゾウママのひとことメモ

🐝 ミツバチは、「体に良いかどうか」よりも、「いいにおい」「おいしそう」に反応して花粉を選んでいるみたい。つまり……グルメというより、直感派なのねぇ〜。

📚 第三部:ハチさんの未来を守るために、わたしたちにできること

(ゾウママは、古い本棚の前で、そっと何冊かの本を取り出して話しはじめます)

ゾウママ
ゾウママ




「さあて、タック。ここまでのお話で、ミツバチの“ごはん選び”にはまだまだナゾがあるってこと、わかったかしらねぇ〜?」





タック(うなずきながら):「うん!ハチたちはにおいとか味で花粉を選んでるけど、体にいいかどうかまではわからないってことだよね。それに、まわりに栄養のある花がなかったら、元気が出なくなるかもしれないって……。」

ゾウママ:「そうそう。だからこそ、人間たちの“花選び”や“自然との付き合い方”が、と〜っても大事になってくるのよ。」

🌍 世界の研究からわかったこと

🌼 アメリカの研究(Corby-Harrisら 2018年)

花粉の栄養がミツバチの成長にどう影響するかを調べた実験。ハチたちは栄養価ではなく、においや味で花粉を選んでいた可能性が高いと報告。

🌸 日本の研究(宮城学院女子大学)

ミツバチを観察しながら、蜜源植物の記録を通して自然との関係を学ぶ教育プログラムを実施。在来種・セイヨウミツバチの違いや、花の季節変化にも注目。

🌿 京都大学の研究(八木 2018年)

養蜂の現場で使われる花粉源植物を分析し、ミツバチの“偏食傾向”が生物多様性にも影響を与えていることを指摘。単一の花しかない場所では、ミツバチの健康も危うくなると報告。

🐾 私たちにできる、ちいさな一歩

ゾウママは、読者のほうをふり返り、やさしく語りかけます。

「じゃあ、わたしたちにできることって、なんだと思う?実はねぇ、“すっごく小さなこと”からでもできるのよ〜。」

🌷 いろんな種類の花を育てる

ミツバチの栄養バランスは、まわりにどんな花があるかで決まるの。公園や庭先に“いろんな花”を咲かせることが、とても大切。

🧴 農薬や除草剤をむやみに使わない

花にとって安全な環境は、ハチにとっても安全。買い物のときも気をつけたいわねぇ。

📖 ハチさんのことをもっと知る

今日読んだようなお話を、友だちや家族にも話してあげてね。「知ること」は、行動の第一歩よ〜。

🧭 参考文献一覧(気になる人は読んでみてね!)

  • Corby-Harris K, et al. (2018).「Honey bee nurses do not consume pollens based on their nutritional quality」PLOS ONE 論文リンク

  • 宮城学院女子大学 生活環境科学研究所(2020)『ミツバチ科学とは 〜ミツバチをめぐる研究フィールドについて概説〜』[PDF(ミツバチ科学とは)]

  • 八木俊介(2018)「養蜂管理と生物多様性保全──蜜源植物の利用とミツバチの選択性」京都大学農学研究(全文PDF)

ゾウママから、さいごにひとこと

「自然ってねぇ、“おいしい”と“健康にいい”がちがうことを、ハチさんから教えてもらったような気がするのよ。私たちも、毎日の選び方を、ちょっとだけ見直してみましょうねぇ。」


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