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🌍 スマホと太陽が灯す未来

更新日:4月14日

— 分散型エネルギーとモバイルマネーが変える13億人の暮らし —

前回「煙のない食卓」で語った“調理の自由”から、“暮らし全体の電力アクセス”へ

🔌前回のおさらい:「煙のない食卓」が意味すること

SDG7が掲げる「すべての人に持続可能なエネルギーを」は、調理の自由を超えて、健康、教育、情報、そして尊厳ある暮らしを支える電力の話でした。

「煙のない食卓」は、“明かりのある暮らし”の象徴でもあります。



📘今回のテーマ:「電気が“ある”暮らしとはどういうことか?」

「アメリカに住んでいると、“安くて無制限で信頼できる電気”が当然のように感じられます。でも世界では、13億人がいまだに電力へのアクセスがありません。」

この言葉を、今回はもっと掘り下げてみましょう。


第1章:暮らしの中の電力格差

——電気がある国とない国、その違い

電力があることと、電力を使えることは別問題です。

多くの人が「送電網に接続されているかどうか」で“電化率”を測ろうとしますが、実際には:

  • 接続されていても、停電が毎日起きる

  • 発電所はあっても、接続料金が高すぎて使えない

  • 支払いの方法がなく、アクセスが事実上断たれている

これらはすべて、技術ではなく制度や社会構造の問題です。


ゾウママ
ゾウママ

ゾウママ:「“届いている”ことと、“届いているふうに見えている”ことの違いに、もっと目を向けてほしいんです。」





第2章:スマホで買える明かり、分散型の電力インフラ

今、アフリカを中心に広がっているのが、家庭単位の太陽光発電+モバイル決済による「分散型エネルギーアクセス」です。

この仕組みでは:

  • 家庭にソーラーパネルと小型バッテリーを設置

  • 明かり、スマホ充電、テレビ、冷蔵庫などが稼働

  • 電気はスマホで1日単位・少額で支払える(PAYGO方式)


家庭単位の太陽光発電+モバイル決済による「分散型エネルギーアクセス」
家庭単位の太陽光発電+モバイル決済による「分散型エネルギーアクセス」


ワッシ
ワッシ
ワッシ:「ケニアの村じゃ、母親がスマホで今日の電気代を支払って、子どもがその明かりで宿題してるんだって。アメリカの郊外より柔軟かもしれないよな。」

これは「お金がないと電気が使えない」世界ではなく、「少額で、柔軟にアクセスできる」世界です。



第3章:Pay-As-You-Go(PAYGO)という支払いの自由

いくら太陽光がクリーンで、ソーラー機器の価格が下がっても、「買えない人」には届きません。

その課題を乗り越える仕組みとして生まれたのが、PAYGO(Pay-As-You-Go)モデルです。


PAYGOとは?
PAYGOとは?

✅ PAYGOとは?

  • 電力を「先に」ではなく「使った分だけ」支払う方式

  • 利用者は携帯電話(スマートフォンやSMS対応携帯)で、1日・1週間ごとの少額払いができる

  • 支払いが確認されると、遠隔で機器が“オン”になり、ソーラーシステムが作動

このモデルは、もともとケロシン代に日払いしていた暮らしに合わせて生まれました。つまり、“すでに支払っている金額の延長”で、クリーンな電力にアクセスできるのです。

ゾウママ:「“まとめて買えない”人に、“今日から使える”道をつくったのがPAYGOです。」

📉PAYGOの社会的インパクト(Alstoneらの再構成データより)

指標

ケロシン

ソーラー(PAYGO)

年間GHG排出量

300 kg CO₂e

20 kg CO₂e

月間コスト

$6

$7

所得に占める負担

20%(貧困層)

10%(貧困層)

加えて、PAYGOの導入によりエネルギーの不平等度(Gini係数)は0.95 → 0.45へと改善されたとされます。これは、最も届きにくかった層にこそ、クリーンエネルギーが届いていることを意味します。


第4章:テクノロジーは整った、あとは“届け方”の問題

では、なぜこのようなモデルが可能になったのでしょうか?

  • ソーラーパネルは過去20年で価格が80%以上下落

  • 携帯電話は多くの農村にも普及し、M-PESAなどのモバイルマネーが使えるように

  • PAYGOプラットフォームは、使用状況を遠隔でモニタリングし、メンテナンスも効率化

ワッシ:「なんかさ、“高級なインフラ”じゃなくて、“柔らかい仕組み”って感じだよな。スマホで電気を買うって、ちょっと未来感ある。」

これは単なる技術革新ではありません。“お金がないから無理”を、“今日から使える”に変える社会制度の工夫です。

しかも、その恩恵は気候にも広がります。

🧩つながる気候正義

  • ケロシンと比べて排出量を約90%削減

  • ブラックカーボンの排出減少により、短期的な地球温暖化防止にも貢献

  • 女性や子どもが調達や調理にかける時間の短縮→教育や労働の機会へ

ゾウママ:「PAYGOが灯すのは、LEDの光だけじゃない。その明かりの下で、本を開く子どもたち、家計を支える女性の姿があるのです。」

📚参考文献(引用・分析に基づく)


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