海の贈り物 - 子どもたちと学ぶ海の豊かさと未来を守る方法
- アーシィ

- 2025年3月7日
- 読了時間: 5分
🌊 アーシィの海のおくりもの 🌊
北の海でのはじまり
私はアーシィ。北の海で生まれたアザラシだよ。毎朝、波の音を聞きながら目を覚ますんだ。
今朝も、空がほんのりピンク色に染まって、氷山がきらきら輝いている。冷たい風が吹くけれど、気持ちはポカポカしてるよ。だって、今日は「海のおくりもの」を探しに行く日だから!

魚たちのお話
私は海に飛び込んだ。水の中はまるで宝石箱みたい!
青や黄色の魚たちが、きらきらと光りながら泳いでる。「おはよう!」って声をかけたら、魚たちもヒレをふりふりして応えてくれたよ。
「私たちのすみかって素敵でしょ?」と、魚たちは胸をはる。うん、ここはまさに海からのプレゼントだね!

かくれんぼするおくりもの
しばらく泳いでいると、不思議なことに気づいたんだ。海の水はとってもきれいで、潮の流れが私たちのすみかを守ってくれている。海草の間には、小さなエビやカニがかくれんぼしているよ。「これも海のおくりもの?」って聞いたら、エビが「そうだよ! みんなが支え合って生きてるんだ」とニコニコしていた。
キラキラの砂浜
泳ぎ疲れて、砂浜にあがると、そこにはふわふわの砂と小さな貝がら。潮風がやさしく吹いて、波が「おかえり!」って言ってるみたい。海の水がきれいだから、砂もキラキラしてるんだね。私は貝がらをひとつ拾って、お守りにすることにしたよ。
未来へのプレゼント
私は空を見上げた。カモメたちが元気に飛んでいる。「私たちのすみか、ずっと守っていこうね!」と、魚たちがヒレをふりふり。私もうなずいた。海は、私たちにたくさんの贈り物をくれる。そして、私たちが大切にすることで、未来へのプレゼントになるんだ。
🌊 海の贈り物を守るために 🌊
1. 私たちが食べる魚はどこから来るのか?
子どもたちが食卓で魚を食べるとき、「この魚はどこから来たの?」と考えることは少ないかもしれません。しかし、世界中の漁業資源は減少し、多くの魚の生息環境が変化しています。その理由のひとつが環境の変化と生息地の喪失です。
魚は一生の間にさまざまな環境を利用します。たとえば、**潮間帯(潮の満ち引きで水位が変わる場所)やサブタイダル・セディメント(潮間帯の下にある砂泥の堆積環境)**は、魚にとって非常に重要な生息地ですが、近年、人間活動によって失われつつあります。
研究によると、ジャージー島とフランスの漁業データを分析した結果、サブタイダル・セディメントが最も価値のある生息地であることがわかりました。しかし、これらの地域は海洋保護区(Marine Protected Areas: MPAs)の対象となることが少なく、十分に保護されていないのが現状です【参考: Wiley Online Library】。
2. なぜ海洋保護区(MPAs)が必要なのか?
海洋保護区(MPAs)は、特定の海域において漁業や環境破壊を制限し、生態系を健全な状態で維持するための仕組みです。MPAsの役割は以下のような点にあります。
✅ 魚の生息地の保全:乱獲を防ぎ、魚が繁殖できる環境を守る
✅ 生態系のバランス維持:特定の魚種だけが激減するのを防ぐ
✅ 持続可能な漁業の推進:短期的な利益ではなく、長期的な資源の確保
たとえば、カリフォルニア科学アカデミーの研究では、持続可能な漁業(Sustainable Fishing)を実践することで、経済的利益と環境保護を両立できることが示されています【参考: Cal Academy】。
一方で、MPAsはすべての問題を解決できるわけではありません。MPAsだけでは魚が利用するすべての生息地を守ることができないため、漁業管理の枠組みと組み合わせる必要があるのです。
3. 魚の生息地ごとの保護戦略
魚の種類によって、必要な生息地は異なります。そのため、MPAsの適用範囲や保護の度合いを、魚の生息環境に合わせて調整することが求められます。
🔹 潮間帯の保護潮間帯は幼魚の生育場となる重要なエリアですが、海洋開発によって破壊されやすい場所です。保護には以下の方法が効果的です。
干潟や藻場の保護
漁業活動の制限(幼魚の生育時期には採取を制限するなど)
🔹 サブタイダル・セディメント(堆積環境)の保護ジャージー島とフランスの漁業データからも明らかなように、この環境は魚にとって非常に重要ですが、保護が十分ではありません。対策としては、
トロール漁(底引き網)の規制
重要な生息地のMPA指定
🔹 外洋・深海域の保護サンマやマグロなどの回遊魚は、広範囲の海域を利用します。MPAsだけでなく、国際的な協力が重要です。
国際的な漁業規制(持続可能な漁獲量の設定)
人工漁礁の活用(魚の隠れ家を提供し、資源回復を促す)
4. 教育者・保護者ができること
子どもたちに持続可能な漁業や環境保護を伝えることは、未来の海を守るためにとても重要です。家庭や学校で実践できる方法を紹介します。
📚 学びの場をつくる
EPA(アメリカ環境保護庁)のEnviroAtlas教材を活用し、エコシステムサービスの概念を学ぶ
【参考: EPA EnviroAtlas】
🌎 子どもと一緒に考える
「今日食べた魚はどこから来たの?」と問いかける
持続可能な水産物(MSC認証など)を選ぶ習慣をつける
🎨 体験を通して学ぶ
水族館や海辺で生き物を観察し、「この生き物たちの住む場所を守るにはどうしたらいい?」と考える
5. 未来のために
この物語の前半部分では、アーシィの目を通して海の美しさや生態系のつながりを描きました。後半では、科学的な視点から「なぜその美しい世界を守る必要があるのか」を解説しました。
🌊 未来の海を守るために、できることは小さな一歩から
持続可能な魚を選ぶ
海の環境について子どもたちと話す
海洋保護の取り組みを知り、学び続ける
私たちの小さな行動が、未来の海をつくるのです。アーシィが見ている「輝く未来の海」を、現実のものにするために——。




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